第29回全国小学生作文コンクール
第29回全国小学生作文コンクール「わたしたちのまちのおまわりさん」の受賞者が決まりました。全国の児童が地域のおまわりさんとの触れ合いについてつづった作文コンクールで、今年は低学年の部1,502点、高学年の部1,436点の計2,938点の応募があり、この中から 42点を優秀作品に選出。そのうち14点が内閣総理大臣賞などに選ばれ、表彰式が12月19日(土)に東京都千代田区の読売新聞東京本社で行われました。
低学年の部・内閣総理大臣賞には大分県・大分市立西の台小学校1年、野仲真央さんの「はじめてのまいご」。高学年の部・内閣総理大臣賞には長崎県・長崎市立日見小学校5年、大木梨愛さんの「感謝の気持ちを伝えたい!」が選ばれました。
野仲さんの作品は、学童に行く練習をしていたところ迷子になってしまい、やさしいおばあさんがおまわりさんのところに連れて行ってくれました。そこでおんなのおまわりさんから電話番号などを聞かれたけど答えられず、保育所の名前は答えることができたので、電話をしてくれました。ママを待っている間、おまわりさんが色々話をしてくれて、寂しかったけど、泣かずに待っていたら、ママが交番に走ってきたのですぐに抱きつきました。
おまわりさんから、「また、困ったらおいで。」と言われたけど、これからは交番に行かなくていいように気を付けたいと思います。
と迷子になって交番に行ったときの体験を書いたものです。
大木さんの作品は、数年前、母と車で出かけていると、前に大きなトラックが停車していて、狭い道だったので進むことができず、後ろからは「早く追い越せ。」と言わんばかりに、クラクションを鳴らされ、とても怖い思いをしているとき、パトカーが通りかかり、トラックを移動させてくれました。私は思わず警察官に目を向けて会釈すると、ニッコリ笑って会釈を返してくれ、その笑顔に私は安心して涙が溢れました。その警察官にとっては、些細な出来事だったでしょうが、私たち親子にとっては長い時間に感じられるほど恐ろしい出来事でしたので、素早く異変に気付き、誠意をもって対応してくれた警察官の方には感謝の気持ちで一杯でした。警察官はいつでも私たちの安全のため、見守ってくれ、時には命に関わる危険なこともあると思いますが私達のために日々必死に頑張ってくれています。
あの時直接お礼を言えなかった警察官の方に今ここでお礼を言いたいです。「あの時は本当にありがとうございました。あなたのお陰で救われました。私もあなたのような、誠実で温かい人になりたいです。」と、警察官への感謝の気持ちを書いたものです。
受賞者紹介
低学年の部
• 内閣総理大臣賞… ……………………野仲 真央さん
(大分県・大分市立西の台小学校1年)
• 国務大臣・国家公安委員会委員長賞… …門坂 由利子さん
(山形県・米沢市立南部小学校3年)
• 警察庁長官賞… ………………………西濵 千紘さん
(岐阜県・各務原市立蘇原第一小学校2年)
• 全国少年警察ボランティア協会賞… …佐々木 聡祐さん
(秋田県・秋田市立下北手小学校2年)
• 日工組社会安全研究財団賞………池田 雫さん
(香川県・高松市立牟礼南小学校3年)
• 読売新聞社賞… ………………………五十嵐 千佳さん
(秋田県・男鹿市立船越小学校2年)
• 審査員特別賞… ………………………伊藤 遙さん
(長崎県・私立長崎南山小学校3年)
高学年の部
• 内閣総理大臣賞… …………………大木 梨愛さん
(長崎県・長崎市立日見小学校5年)
• 国務大臣・国家公安委員会委員長賞… …渡邊 琉愛さん
(愛媛県・今治市立朝倉小学校6年)
• 警察庁長官賞… ………………………冨田 紗愛さん
(埼玉県・熊谷市立熊谷南小学校4年)
• 全国少年警察ボランティア協会賞… …川上 結愛さん
(岡山県・新見市立思誠小学校6年)
• 日工組社会安全研究財団賞………樋渡 歩夢さん
(鹿児島県・鹿児島市立喜入小学校5年)
• 読売新聞社賞… ………………………手塚 氷菜音さん
(埼玉県・行田市立西小学校5年)
• 審査員特別賞… ………………………田代 なつみさん
(東京都・私立光塩女子学院初等5年
※全受賞42 作品は読売新聞ホームページをご覧ください。