頼りにされる喜びを実感

長崎県少年補導員連絡協議会（田島一総会長）は、令和２年９月から１１月にかけ、長崎市琴海大平町の農園内で、農業体験を通じた立ち直り支援活動「みんなのわくわく農園」を実施しました。活動には、継続支援中の小中高校生延べ３６名が参加し、県少年補導員連絡協議会及び学生サポーターのボランティア等関係者延べ１７５名が活動をサポートしました。活動は、例年、６月には、支援少年等と共に開会式を行い、サツマイモの苗植え、田植え（もち米）を行っていましたが、今回は新型コロナウイルスの影響により、少年補導員等関係者のみの少人数でサツマイモの苗植え・田植えを行いました。
９月の活動では少年も参加し、もち米の収穫（稲刈り）、脱穀作業を行いました。稲刈りでは、少年補導員から刈り方を教えてもらいながら、鎌を使って作業を行いました。刈り取った稲穂は、足踏み脱穀機を使った昔ながらの方法で脱穀を行い、少年らは、初めて見る道具に興味深げに指導を受けながら自ら作業に取り組んでいました。少年からは「脱穀を初めてしておもしろかった。また活動に来たい。」等の感想が聞かれました。１１月には餅つき・調理活動を行いました。餅つきでは、少年補導員のかけ声に合わせて力一杯餅をつき、粉まみれになりながら餅を丸める作業に取り組みました。参加した少年うち、高校２年生の女子は、参加少年の中心となって率先して餅つきや調理活動に参加し、周囲から頼りにされて誇らしげな様子が窺え、少年の自尊心や自己効力感を高める機会となったようです。