山梨県
2019.12.26
農作業の厳しさの中で、楽しさや喜びを実感
山梨県少年補導員連絡協議会(中島三千雄会長)は、山梨県警察本部少年課と連携し、令和元年5月から同年11月にかけて、富士吉田地区、韮崎地区及び南甲府地区の3地区の農地において、児童養護施設に入所中の児童及び立ち直り支援少年等16名、少年補導員・大学ボランティア等21名、警察職員等関係者42人の計79人が参加して、農業体験を通じた立ち直り支援活動を実施しました。今回の農業体験では、春の田植え、苗植えから秋の収穫まで継続した活動を行い、少年に地域との絆と自らの居場所を実感させるとともに、忍耐力の涵養、将来の就労意欲の向上等を目的として実施しました。富士吉田地区及び韮崎地区では米作り体験(田植えから稲刈りまで)、南甲府地区ではさつまいも作り体験を実施しました。米作り体験に参加した少年達は、泥の中での田植えや初めて鎌を握っての稲刈りに悪戦苦闘していましたが、慣れてくると笑い声も交えながら、参加者たちと密接なコミュニケーションを図り、日常の孤独感や疎外感を払拭して心から楽しんでいる様子でした。少年からは、「食べ物を作る大変さを知った。」「田植えは最初は気持ち悪かったが、やってみると楽しかった。」等の感想が寄せられ、今回の活動を通じ、仕事の厳しさの中にも楽しさや喜びがあることを実感し、自分の力を気づかせ、自信・協調性及びコミュニケーション能力の向上と地域との絆の強化を図ることができたようです。