鳥取県
2019.12.26
食への感謝が養われた農業体験
鳥取県少年健全育成指導員等連絡協議会(安達信義会長)は、令和元年5月から令和2年1月にかけて、米子市内の「わだはま子ども農園」において、「農業体験を通じた居場所づくり・立ち直り支援活動」を実施しました。活動には、小・中学生の継続支援少年等23名、ボランティア13名、警察職員等関係者23名の計59名が参加しました。本年度の活動には、万引きや家庭からの金品持ち出し等の問題行動等によりサポートセンターが関わっている少年が保護者と共に年間を通じて参加し、学校の教員、対象少年に関わっているスクールソーシャルワーカーの参加協力を得て、少年健全育成指導員等とともに、農作物の栽培や収穫、調理体験等の体験活動を通し、少年の社会性や忍耐力を育て、食に対する感謝の気持ちや規範意識の醸成を図りました。5月から始まった活動は、12月まで5回行われ、前期は、ナス、キュウリ、スイカ等の夏野菜、後期は、大根・白菜等の冬野菜の種まき、苗植え、除草、収穫等、一連の栽培工程を体験し、収穫時には、収穫した野菜を使ったカレーや郷土料理を調理し、交流試食会を行いました。参加した少年からは、「キュウリやナスを初めて植えた。作業は難しかったけど、ボランティアのおじさんが分かりやすく教えてくれて、頑張れた。」「上手にできたと褒めてもらって嬉しかった。」「採れた野菜を分ける作業をみんなでできて、友達もできて嬉しかった。」等の感想が寄せられ、活動を通じて忍耐力・協調性・食に対する感謝の気持ちが養われた体験活動となりました。