京都府
2010.01.24
達成感や充実感で成長した少年たち
京都府少年補導連絡協議会(千玄室会長)は、平成元年5月から翌年1月まで、福知山市字荒河の盧田農園において、「京都府北部における地域ボランティアを中心とした農業体験支援活動」を実施し、活動には手を差し伸べる立ち直り支援及び継続補導中の少年10名、少年指導委員・警察職員・保護者等の関係者50名計60名が参加しました。活動は、5月に田植え体験として、農業指導者から苗付け手順の説明を受けた後、長靴に履き替え、田んぼの泥に足を取られながら、もち米の苗を一生懸命植え付けました。6月はさつま芋の苗付けを体験し、時折小雨が降る中、カッパを着込んだ少年達は、土の中に苗を差し込む作業を手際よく進めていました。8月は田んぼの雑草除去作業、10月はさつま芋の収穫体験を行い、少年らは農業用のフォークを使い、3人1組で畑からさつま芋を収穫しました。作業後には、収穫したさつま芋を焼き芋にするとともに、農園で収穫した野菜を使ったすいとん汁で会食をしました。12月には収穫祭として、収穫したもち米を使っての餅つきやピザ釜を使ったピザ作りを行い、みんなで楽しく食しました。参加少年からは、「稲が大きく育ってうれしい。頑張って植えて良かった。」「焼き芋がこんなに美味しいって知らなかった。」等の感想が寄せられ、一連の農作業の成果として収穫の喜びを知り、達成感や充実感を経験することで、少年の忍耐力や協調性を育み、人間関係の構築や社会性の向上に高い成果が得られた活動となったようです。