全国少年警察ボランティア協会

menu
Activities

事業紹介

静岡県
2020.12.13

農業体験で忍耐力や規範意識を醸成

農業体験で忍耐力や規範意識を醸成

静岡県少年警察ボランティア連絡協議会(鈴木宇多子会長)では、非行等の問題を抱えた少年たちの立ち直りを支援するため、警察等と協働して体験活動を通じた居場所作りや少年の規範意識、社会性などを高めるべく、立ち直り支援活動「スマイル・サークル・プロジェクト」を実施しています。特に農業体験では、問題を抱えた少年が周囲の環境や少年自身の問題によって再び非行等を繰り返すことがないよう、少年警察ボランティアをはじめ、少年の保護者等が関わりながら、農作物の栽培から収穫までの継続的な活動により親子関係の修復や就業・就労意欲の向上、規範意識の醸成等を目的に実施しています。令和2年度は、4月から令和3年3月にかけ、県内4ヵ所の農地において、小・中学生等の少年ら延べ71名に対して、少年察ボランティアをはじめ、大学生サポーター等の支援を受けて実施しました。その中で、沼津警察署では継続補導中の男子中学生が少年警察ボランティア、大学生サポーター、農業指導者等の支援を受けながら、きゅうり・ピーマン・トマト・ナスの苗植えとジャガイモの収穫などの農業体験を行いました。繰り返し参加してきた少年は、農業指導者の指導を素直に受けながら自ら大切に育ててきた野菜と土に触れ合い、保護者や支援者との会話を弾ませ、積極的に作業を進めていました。また、少年と年齢の近い大学生サポーターが参加したことで、終始和やかな雰囲気で活動が行われ、参加した大学生からは、「少年が部活や学校のいろんな話をしてくれて良かった。頑張って欲しい。」との感想が寄せられ、少年も、「いろんな話をしながら活動ができて楽しかった。」保護者からは、「息子が生き生きと活動できる場所を用意していただきありがたい。また参加させたい。」と感謝の意が述べられました。