全国少年警察ボランティア協会

menu
Activities

事業紹介

岡山県
2021.12.13

農業体験を通じて得た信頼関係

農業体験を通じて得た信頼関係

岡山県少年警察協助員会連合会(水舟雪枝会長)は、地域ふれあい事業として、令和3年8月28日から同年12月12日までの間、津山市宮部下の少年警察協助員管理の畑において、農業体験活動を行いました。活動は、津山警察署管内の立ち直り支援・継続補導対象少年5名を対象に、津山警察署少年協助員、少年警察学生協助員、警察職員等、計17名が協力して、ぶどう・黒豆・自然薯の収穫作業を体験しました。活動に際して農業指導者及び少年警察協助員は、少年を温かく見守り、作業を丁寧に根気強く頑張ったこと、速く上手に作業ができたことなど少年の優れているところを見つけては、その都度褒めたり励ましたり、少年らの自己肯定感を高めることに努めました。第1回目は8月28日、畑で栽培する岡山県の特産品「ピオーネ」という品種のぶどうを房ごと摘み取った後、余分な粒や枝をハサミで切り取り袋詰めし、化粧箱に詰める一連の出荷作業を行いました。第2回目は10月17日、畑で栽培する黒豆を刈り取り、きれいな黒豆を選定して袋詰めする作業を行いました。第3回目は12月12日、畑で栽培する自然薯を折れないよう慎重かつ丁寧に掘り出し、水で土を洗い流した後、余分な根を切り取る作業を行いました。少年警察協助員らは、非行傾向があり作業に集中できない少年や少年に対する身体的虐待のある父親の話を真剣に聞くなど、いろいろなタイプの少年・保護者に対し、受容的な態度で接したことから、少年や保護者から信頼を得ることができ、少年からは、「話をよく聞いてもらってとても嬉しかった。農業に興味が湧いてきたので、また、農業体験に参加したい。」といった就労意欲の向上につながる感想が聞かれ、農業を通じて信頼関係を得ることができた活動となりました。