少年の居場所作りに貢献
茨城県少年指導委員協議会(関口勝美会長)は、農作物の植え付けまたは播種から収穫までのひとつの物事を継続的に取り組むことで、忍耐力の涵養、将来の就労に向けた意欲の向上を目的として、令和3年5月から12月にかけて、つくば市酒丸の農場において、継続補導中の少年等述べ9名、少年指導委員・大学生サポーター等ボランティア延べ12名が参加して、「農業体験活動」を実施しました。今年も、新型コロナウイルス感染防止の観点から緊急事態宣言が発せられる等不要不急の人の異動が制限されたこともありましたが、この状況下においても計8回の活動を行い、地元の農業に対する理解を深めるとともに少年を見守る大人の触れ合いを図り、地域社会の連帯感や絆を育み、将来に希望と目標を持たせる一助となりました。活動は、5月は、とうもろこし・さつまいもの苗植付け、ズッキーニの種まき、ミニトマトの苗植え付け等を実施しましたが、緊急事態宣言中であったため、職員並びに農業指導者での活動となり、収穫時には、新型コロナウイルスの感染拡大が収束し、少年らとともに収穫活動を出来ることを願いつつ活動を行いました。10月は、緊急事態宣言も解除になったことから、少年の他、茨城県少年指導委員協議会会長の参加を受けて、さつまいもと青パパイヤの収穫、12月には、少年指導委員、大学生サポーターも参加して秋ジャガイモの収穫作業を行いました。少年らは、年齢の近い大学生らと楽しそうに作業をし、「1本の茎からこんなにたくさんのジャガイモが採れるんですね。」「外で作業するのは気持ちがいいですね。」と感嘆の声を上げていました。参加した少年からは、「大学生サポーターの人も参加してくれていたので、仲良くできたのが良かった。コロナで参加できないのはしかたない。でも、今回も楽しく参加できた。」等の感想が寄せられ、活動を通じて積極的な会話、行動といったコミュニケーション能力の向上、社会性の向上、少年の居場所作りの一助となったことを実感することができた活動となりました。