全国少年警察ボランティア協会

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事業紹介

静岡県
2021.12.31

農業体験で忍耐力と規範意識を醸成

農業体験で忍耐力と規範意識を醸成

静岡県少年警察ボランティア連絡協議会(鈴木宇多子会長)は、令和3年4月1日から同年12月31日までの間(本事業にあっては令和4年3月末まで継続)、沼津市、静岡市、磐田市、浜松市の県内4ヵ所において、少年延べ53名、少年警察ボランティア、大学生サポーター、農業指導者、保護者、警察関係者等支援者延べ156名が参加して、52回にわたり、「農業体験を通じた立ち直り支援活動」を実施しました。活動では、問題を抱えた少年が、周囲の環境や少年自身の問題によって再び非行や不良行為等を繰り返すことがないよう、農作物の栽培、収穫等の継続的な農業体験活動による居場所づくりを通して少年の忍耐力及び規範意識の醸成を図りました。活動事例として、沼津警察署では、福祉犯罪被害による継続的支援中の高校生を対象とした農業体験を実施しました。少年は、農業指導者や少年警察ボランティア、大学生サポーターなどの支援を受け、積極的にサツマイモの手堀りなどの作業に笑顔で取り組むとともに、収穫したサツマイモの一部を、障害児入所施設に寄贈するなど、社会貢献活動にも繋げました。少年は、父親との関係が悪く、家庭内でも会話がない状態が続いていましたが、農業体験をきっかけとして、親子の会話が交わされ、父親の得意料理の話に触れるなど、親子関係に緩和が見られました。また少年は、本農業体験等の継続した立ち直り支援により、生活に落着きを見せるなど行動改善が図られ、少年の成長が窺えた活動となりました。