地域との絆を深めた農業体験
山口県少年相談員連絡協議会(小野基之会長)は、令和3年10月17日、周南市古市町の「あいさつ農園」において、小・中学生等の少年4名、周南警察署少年相談員連絡会(田中和末会長)17名、保護者・警察職員・少年サポートセンター員等関係者7名が参加して、「農業体験を通じた立ち直り支援活動」を実施しました。例年、周南警察署少年相談員連絡会では、東部少年サポートセンターと連携して、苗植えから収穫までの農作業体験を通じた少年の立ち直り支援、居場所づくり活動を実施しており、令和3年春季、新型コロナウイルス感染症の情勢を鑑み、収穫時期の農業体験を目標に据え、少年相談員(ボランティア)のみで苗植えや農園管理を行いました。夏季におけるトウモロコシ、スイカの収穫体験は断念しましたが、秋季には一旦感染症の情勢が落ち着いたことから、少年や大学生ボランティア等も参加して、サツマイモ、落花生、里芋の収穫体験を行いました。今回は、例年実施している収穫物を使った料理体験は中止し、少年相談員が調理例を保護者や大学生ボランティアに説明後、各自に持ち帰らせました。参加した少年からは、「サツマイモをうまく掘ることができて楽しかった。」「上手に芋を掘ることができたね、と褒められてうれしかった。」保護者からは、「自分の手で農作物を収穫し、達成感を得ることができたと思う。」「子供と一緒に作業をすることで親子のコミュニケーションも深まった。」少年相談員からは、「地域の子供、大人、大学生の世代間交流を図れ、絆を深めることができた。」「今後も農業体験を通じた立ち直り支援や居場所づくりを継続していきたい。」等の感想が寄せられ、地域の絆づくりと少年の達成感や充実感の醸成に繋がる機会となりました。