仕事の厳しさの中にも楽しさや喜びを実感
山梨県少年補導員連絡協議会(岡部仁会長)は、令和3年6月から7月にかけて、韮崎市旭町の農地及び都留市鹿留の農地の2か所において、立ち直り支援中の少年ら4名、少年補導員・教育委員会職員・警察職員等関係者32名の計36名が参加して、農業体験を通じた立ち直り支援活動を行いました。今回の農業体験では、田植えやじゃがいもの収穫を行い、少年に地域との絆と自らの居場所を実感させるとともに、忍耐力の涵養、将来の就労意欲の向上等を目的として実施しました。韮崎市旭町の農地では、甲斐・韮崎地区少年補導員連絡協議会、甲斐警察署、警察本部及び山梨県教育委員会が連携し、米作り体験(田植え)を実施した。都留市鹿留の農地では、富士吉田地区少年補導員連絡協議会、富士吉田警察署が連携して、じゃがいもの収穫体験を実施しました。少年達は、泥の中での田植えに悪戦苦闘していましたが、農業指導者からコツを教えてもらいながら作業を進め、参加者たちと密接なコミュニケーションを図り、日常の孤立感や疎外感を払拭して心から楽しんでいる様子でした。農業体験終了後の少年たちは、仕事をやりきった充実感に満ちあふれ、ボランティアや警察官に対し、自ら積極的に話しかけるようになり、別れ際には、「ありがとうございました。また参加したいです。」と頭を深々と下げていました。参加した少年からは、「食べ物を作る大変さを知った。」「泥の中で苗を植えるのは大変だった。」「虫は苦手だったけど、楽しかった。たくさん収穫できてよかった。」等の声が聞かれました。今回の活動を通じ、仕事の厳しさの中にも楽しさや喜びがあることを実感し、自分の力を気づかせ、自信・協調性及びコミュニケーション能力の向上と地域との絆の強化を図ることができました。