少年の成長を感じた農業体験
富山県少年警察ボランティア連絡協議会(板倉久郎会長)は、富山地区及び高岡地区の2地区において、農業体験を通じた立ち直り支援活動を実施しました。富山地区では、令和3年5月から11月の間、富山市東老田地内「にこにこ農園」において、支援対象少年等4名、ボランティア等関係者延べ23名が参加しました。活動は、5月は新型コロナウイルスの影響を考慮して、農業指導者・警察職員のみで、ナス・キュウリ等の夏野菜苗植えを行いました。8月は少年も参加して、キュウリ・ナス・スイカ等の夏野菜の収穫、10月から11月にかけては、3班に分かれてサツマイモと里芋の収穫を行いました。参加した中学1年男子は畑での農業は初めてで、母親と一緒に参加し、活動の初めは自信のなさから母親を頼っていましたが、作業を繰り返すことで自信が芽生え積極的に取り組んでいました。親子そろっての活動は、親子間の情操面でも良い影響が出ているものと思われました。高岡地区では、6月から12月までの間、射水市の農地において、対象少年2名、ボランティア等関係者24名が参加して実施しました。内容は、6月は新型コロナウイルス感染症対策のため少年は参加せず農業指導者及び警察職員のみでサツマイモやカボチャ、夏野菜の苗を植え付けました。7月は少年も参加して農業指導者と一緒に野菜の成長を確認した後、食べ頃に成長したナスやキュウリの収穫と枝豆・白菜苗の苗植えを行い、10月はサツマイモ及び枝豆の収穫を行いました。参加した小学5年男子は、母親と小学3年の妹と活動に参加し、少年は農業の経験は初めてでしたが、参加する度に新しい野菜を収穫することができ、生き生きとした表情が見られました。また、活動全体を通して、自分の思い通りにならなくても我慢する様子や諦めず頑張る様子、周囲の人に気を配る様子が見られるようになり、少年の成長を感じることが出来ました。