佐賀県
2021.12.31
お米を作る苦労と喜びを感じ取る
佐賀県少年補導員連絡協議会(藤松義將会長)は、令和3年6月から翌年1月にかけて、多久市南多久町の農業指導者所有の田圃において、支援対象少年延べ10名とその保護者8名、農業指導者3名、少年警察ボランティア等19名、警察職員27名の合計延べ67名が参加して、「稲作を通じた立ち直り支援活動」を実施しました。今年度の活動は、少年の「居場所づくり」活動を実施している佐賀県警察少年サポートセンターと協働し、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、参加人数や活動規模の縮小を行い、実施しました。令和3年6月13日に、農業指導者所有の田圃を借用して、少年、保護者、ボランティア等と共に田植えを行い、10月10日に稲刈りを実施しました。新型コロナウイルス感染拡大防止のため、当初予定していた調理体験はできなかったものの、稲刈りで出た藁を利用して、12月26日にしめ縄作りを実施しました。さらに、翌年1月9日に収穫した米の袋詰めを行い、子どもたちの支援を行っている関係機関に贈呈したり、家族等に贈るため、自宅にそれぞれ持ち帰りました。しめ縄作りでは、ほとんどの少年が初めての体験でしたが、農業指導者の指導をしっかり聞いて、保護者と一緒になって思い思いのしめ縄を作りました。参加した少年から、「余った藁で可愛いしめ縄が作れた。」「お米作りは大変だったけど、お世話になっている人たちが喜んでくれると嬉しい。」「私たちが育てたお米を家族みんなで食べたいと思う。」等の声が聞かれ、お米を作る苦労と喜びを感じ取った農業体験となりました。