静岡県
2023.01.17
参加した家族が地域社会との繋がりを再実感
静岡県少年警察ボランティア連絡協議会(鈴木宇多子会長)は、令和4年4月1日から同年12月31日までの間(本事業にあっては令和5年3月末まで継続)、沼津市、静岡市、磐田市、浜松市の県内4ヵ所において、少年延べ64名、少年警察ボランティア21名、大学生サポーター8名、他、農業指導者、保護者、警察関係者等支援者延べ220名が参加して、54回にわたり、「農業体験を通じた立ち直り支援活動」を実施しました。活動では、問題を抱えた少年が、周囲の環境や少年自身の問題によって再び非行や不良行為等を繰り返すことがないよう、農作物の栽培、収穫等の継続的な農業体験活動による居場所づくりを通して少年の忍耐力及び規範意識の醸成を図りました。浜松中央警察署では、4日間に渡り、金品持ち出し等で継続補導中の男子小学生ほか問題等を抱えた少年合計7名とその家族を対象とした農業体験(じゃが芋堀り)を実施しました。少年らは、農業指導者や少年警察ボランティア、大学生サポーターから温かい声かけを受けながら活動に参加し、自然あふれる環境で和やかな雰囲気を共有しました。継続補導中の少年は、収穫したじゃが芋の大きさに目を輝かせながら、「家で色々作りたい」と話し、料理上手な一面を見せ、保護者から家庭的なエピソードが語られ、多くの笑顔があふれました。また、継続補導中の女子高校生は、土に触れながら幼少期の家族の思い出を改めて振り返るきっかけとなりました。収穫後、獲れたてのじゃが芋を使った「じゃがバター」を頬張りながら、参加者が笑顔で感想を語り合う姿も見られ、それぞれの家族が地域社会との繋がりを再実感する機会となりました。