地域社会の中で見守られていることを実感
鳥取県少年健全育成指導員等連絡協議会(岩本正人会長)は、令和4年7月1日鳥取県米子市和田町「わだはま子ども農園」において、対象少年1名、少年警察ボランティア1名、警察職員2名(スクールサポーター、少年警察補導員)が参加して、「非行少年を生まない社会づくり」を推進するために、少年の立ち直り支援活動、を実施しました。活動は、少年の立ち直り支援活動継続補導活動の一環として、県警委嘱の少年健全育成指導員、スクールサポーター等と連携し、四季を通じた農業体験活動を実施していて。近年は、新型コロナウイルス感染防止対策の観点から、規模を縮小した個別の活動を行っており、随時ボランティアの方に参加を募っており、本活動は、少年との立ち直り支援期間中に野菜の種植えを行った際、少年が「野菜が育ったら収穫に来たい。」と話したことから、収穫体験を行い達成感を味わうこと及び支援終結後の様子を確認することを目的に実施したものです。参加した少年からは、「自分が植えた野菜を収穫できて嬉しかった。帰ったらおばあちゃんがこの野菜で料理を作ってくれると言っていた。」「久しぶりにサポートセンターの人や畑のおじちゃんに会えて嬉しかった。サポートセンターで話したことを忘れずに毎日頑張っている。」ボランティアからは、「コロナ禍で最近はこうした活動ができていなかったので、今回参加させてもらえて良かった。普段農業をしているので、いつでも声をかけてもらいたい。」「今回だけの繋がりで終わらず、今度はうちの畑に子どもを連れて来てもらって一緒に活動しても良いかもしれない。」等の感想が寄せられました。継続した農業体験により、少年の興味や達成感が獲得され、自己肯定感の高揚に繋がり、また、ボランティアの指導や関わりを通して、社会性や協調性、コミュニケーション能力の向上にも効果がありました。さらに、少年は活動終了後に参加したボランティアや職員に感謝の気持ちを記した手紙を書くなど、少年自身が様々な大人や地域社会の中で見守られていることを実感できた活動になりました。