全国少年警察ボランティア協会

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事業紹介

岡山県
2023.01.17

全員で「美味しくなあれ」と声を掛け合い米作り

全員で「美味しくなあれ」と声を掛け合い米作り

岡山県少年警察協助員会連合会(水舟雪枝会長)は、令和4年4月から同年12月にかけて、津山市楢(田植え・稲刈り)、岡山市中区沖元(田植え)、岡山市東区宝伝(土作り、受粉作業)、小田郡矢掛町(苗植え・収穫)の4地区において、対象少年等26名、少年警察ボランティア16名、警察職員・保護者・関係者等50名の総計92名が参加して、「農業体験を通じた立ち直り支援活動」を実施しました。米作りでは、県内2ヵ所の田んぼで田植え及び稲刈り体験を農耕機械を使わず実施しました。田植え前の田んぼで、ビーチバレーとビーチフラッグで泥んこ遊びをした後、全員で「美味しくなあれ」と声を掛け合って、慣れない手植えに苦戦しながら田植えを行いました。稲刈りで初めて鎌を持った少年は、指導者に鎌の取り扱い方法を教わり、最初は恐る恐る使っていたものの、徐々に手際よく作業できるようになっていました。脱穀後にできた大量の藁の上に少年が気持ちよさそうに寝そべる姿を大人がにこやかに眺める姿が印象的でした。野菜の生産体験では、警察ボランティアが所有する畑で夏野菜(トマト・ナス・オクラ・サツマイモ等)冬野菜(大根・白菜・ほうれん草等)の種まき及び苗植えを行い、その後成長した野菜の収穫を行いました。少年らは、初めは戸惑っている様子が見られましたが、作業方法のポイント等ボランティアの説明をよく聞いて、進んで作業を行い、器具の貸し借りをしたりしながら次第にコミュニケーションを図って行うことができました。参加者は、自分たちで植えた種が大きく成長した野菜を見て歓声を上げて喜び、親子で泥だらけになりながら夢中になって収穫を行いました。参加した少年からは、「手で植えるのは大変だったけど、田んぼの水が温かく手気持ちが良かった。」「買ってきた野菜しか見たことがなく、種が成長すると野菜になるんだと初めて知った。」ボランティアからも「子供たちが喜んで作業をする姿を見て、力をもらった。」等の感想が寄せられ、それぞれに実りの農業体験活動となったようです。