令和５年度 少年補導功労者・功労団体表彰

少年の非行防止と健全育成の活動に永年尽力され、多大な功労があったと認められる個人及び団体の功績を顕彰する令和５年度少年補導功労者表彰及び団体表彰の受賞者が６月に決定し、少年補導功労者表彰は、４７名に栄誉金章、８３名に栄誉銀章、１９８名に栄誉銅章が授与され、それぞれ表彰状とメダルが、少年補導功労団体表彰は、１０団体に表彰状と盾が贈られました。

あいさつ　

公益社団法人全国少年警察ボランティア協会会長
岩井 宜子

全国少年警察ボランティア協会 会長の岩井でございます。

令和５年度少年補導功労者・少年補導功労団体表彰式に当たり、一言御挨拶を申し上げます。

　本日は、御多忙の中、露木警察庁長官をはじめ、関係する多くの皆様方に御列席いただきまして、厚く御礼申し上げます。

　そして、本日、受彰される皆様には、心からお祝いを申し上げますとともに、永年にわたり、少年の非行防止と健全育成のための活動に取り組んでこられましたことに、改めて敬意を表する次第です。

　何かと不便な状況の中において、少年を取り巻く環境が刻々と変化し、ＳＮＳ等に起因する少年犯罪が深刻な状況となっているほか、少年が被害者となる痛ましい事件の報道が後を絶たず、大変不安な状況が続いています。

　これらの背景には、ＳＮＳ等のネット依存のほか、家族や地域の絆が弱まっていることが一因としてあるのではないかと感じているところであります。

　将来を担う少年たちは、社会全体で見守り、育てていくことが必要であります。このような時勢だからこそ、少年の規範意識の向上と少年を厳しくも温かく見守る地域社会の実現には、少年警察ボランティアの果たす役割が、ますます重要になっているのではないかと考えております。

　本日、受彰されます皆様は、永年にわたり、多くの少年に手を差し伸べ、導いてこられたことと思います。まさに「地域の少年は地域で育てる」という本来果たすべき役割そのものだと思います。

　当協会といたしましても、皆様の活動をより一層支援し、少年の健全育成に寄与してまいりたいと考えていますので、皆様には、今後とも、その知識と経験を活かして、非行少年を生まない、少年が犯罪被害に遭わない社会づくりに取り組んでいただきますよう、お願い申し上げます。

　終わりに、皆様のますますの御健勝と御多幸を祈念申し上げ、私からの挨拶とさせていただきます。

少年補導功労者（47名）

少年補導功労団体表彰候補団体（10団体）