全国少年警察ボランティア協会

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事業紹介

佐賀県
2018.12.28

少年の心を耕す農業体験

少年の心を耕す農業体験

佐賀県少年補導員連絡協議会(野田豊秋会長)は、平成30年4月から12月にかけて、多久市南多久町の拠点「わだち」の畑、及ぴ三養基郡みやき町の元少年補導員の田圃の二か所で、支援対象少年延ベ262名を含む、少年警察ボランティア・警察職員・保護者等延ベ1,283名が参加して、農業体験を通じた立ち直り支援活動を実施した。この活動は、「農家は生きるために畑を耕すが、少年警察が行う農業は、少年の心を耕すものである」との基本方針のもと、少年と大人が、農業を通じて共に汗を流して交流を図ることにより、自然と互いの心がオープンな状態になり、精神的なゆとりや自分を気にかけてくれる大人の存在を感じてもらえるよう本事業を実施した。拠点「わだち」では、まず、昨年の活動で荒れ地となった畑を開墾し、キュウリ、ナス等の作物を定植した。7月には春に定植した作物が収穫期を迎え、収穫した野菜は調理して昼食に振舞われた。また、稲刈り体験では、地域のボランティアに鎌の使い方を習い、手際よく米袋5袋分の籾を収穫した。みやき町の田圃では、6月に手植えと田植機による田植え、11月に稲刈りを体験した。初めて参加した少年からは、「爺ちゃんの畑仕事を手伝っていた頃を思い出した。楽しかったので次も来て何かを植えたい」と農業体験を通じて、達成感を感じたようだ。