静岡県
2018.12.28
継続こそ立ち直りの力
静岡県少年警察ボランティア連絡協議会(中村直喜会長)は、平成30年4月から平成31年2月にかけて、県内四地区(沼津市、静岡市、磐田市、浜松市)において、継続補導中の少年等延べ98名、少年警察ボランティア・保護者・教員・児童相談所職員・大学生サポーター・農業指導者及び農業指導補助者・警察職員等延べ307名が参加して、農業体験を通じた立ち直り支援活動を実施した。本事業は、問題を抱えた少年が、周囲の環境や少年自身の問題によって再び非行や不良行為等を繰り返すことがないよう、農作物の栽培、収穫などの継続的な農業体験活動による居場所づくりを通して少年の忍耐力及び規範意識の醸成を図ることを目的に実施した。農業体験活動は、年間を通して四季折々の季節の野菜の種・苗植えから収穫までの一連の作業を体験するもので、活動に参加した少年の一人は、夏以降、他校の素行不良少年との不良交友が深まり、登校も不安定であったが、少年警察ボランティアの支援を受けながら集中して野菜の収穫等の作業に取り組み、継続しての参加により、行動改善が図られる等、体験活動の成果が認められた。